低血圧症は、血圧が慢性的に低くそれによって症状が出現している状態を指します。明確な基準はありませんが、上の血圧(収縮期血圧)が100mmHg未満を目安とすることが多く、それに伴って体に不調を感じる場合に「低血圧症」として扱われます。
高血圧症と異なり、低血圧症は命に関わるリスクは低いとされていますが、その症状によって日常生活の質(QOL)を大きく低下させることがあります。
低血圧症の主な症状は、血圧が低いために脳や全身に十分な血液(酸素や栄養)が行き渡りにくくなることで起こります。
立ちくらみ・めまい:特に急に立ち上がった際(起立性低血圧)に起こりやすく、失神や転倒の原因になることがあります。
倦怠感・疲労感:朝起きるのがつらい、常に体がだるいといった症状は、低血圧の方に多く見られます。
頭痛・肩こり:血流の悪さが原因となることがあります。
食欲不振・吐き気
動悸・息切れ
これらの症状は個人差が大きく、日常生活や仕事、学業に支障をきたすケースも少なくありません。「体質だから仕方ない」と諦めずに、改善を目指すことが大切です。
©いらすとや
①心臓が拡張することで肺静脈から心臓に血液が流れ込む
②心臓が収縮して血液を体(血管)に送りだす
生体内では心臓は常に動いているので①と②を繰り返しています。①の時の血管にかかる圧力を下の血圧=拡張期血圧、②の時を上の血圧=収縮期血圧と呼びます。
低血圧の人は血管にかかる圧が少ないので
●心臓の収縮の勢いが乏しい=心臓の病気
●血液が少ない=脱水
●液体は狭いところを通ると圧力が高く、広いところを通ると圧力が低くなるので血圧が低い場合は血管を締める機能(これは自律神経によるものが大きい)が弱い
などの原因が考えられます。
低血圧症の治療は、まず症状の改善とQOLの向上を目的とします。
治療の基本は、血圧を上げるための日常生活の工夫です。
水分と塩分の適度な摂取
規則正しい睡眠と適度な運動習慣の確立
急な動作(立ち上がりなど)を避ける
弾性ストッキングの使用(特に起立性低血圧の場合)
生活習慣の改善で症状が十分に改善しない場合や、症状が重い場合には、薬物療法を検討します。低血圧に対する薬は、主に心臓の働きを助けたり、血管の緊張を高めたりすることで血圧を維持するよう働きます。
血管収縮薬(α1作動薬など): 血管を適度に締めることで血圧の維持を助けます。
心機能改善薬(β作動薬など): 心臓のポンプ機能を高め、全身へ送る血液量を増やすことで血圧を安定させます。
これらの薬は、患者様の症状の種類(起立性か、慢性的なものか)や、他の持病を考慮して、医師が慎重に選択します。
当クリニックでは、低血圧症でお困りの方に対し、症状とライフスタイルを詳しく伺い、まずは無理のない生活指導から、必要な場合の適切な薬物療法まで、きめ細やかなサポートをご提供します。倦怠感や立ちくらみに悩まされている方は、お気軽にご相談ください。オンライン診療も活用し、継続的な体調管理をサポートさせていただきます。
医療法人社団 𠮷田クリニック
千代田クリニック 内科リウマチ科
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